
脇の黒ずみは、自己処理による摩擦やメラニンの蓄積による色素沈着が主な原因です。毎日丁寧にホームケアを続けていても、一度定着してしまった頑固な黒ずみは市販品だけで変化を感じることが難しい場合もあります。
当院では、皮膚科専門医が一人ひとりの肌状態を丁寧に診察し、最適な治療法をご提案しています。肌のターンオーバーを促すケミカルピーリングや、メラニン色素を効率よく分解するピコトーニングなど、医療機関ならではの施術でアプローチが可能です。
この記事では、脇の黒ずみが発生する原因から、当院で行っている治療法、費用や期間の目安まで詳しく解説します。
目次
脇の黒ずみとは
脇の黒ずみとは、周囲の皮膚が本来の色よりも茶色や黒っぽく変色してしまった状態です。この症状には、大きく分けて皮脂や古い角質が毛穴に溜まる「毛穴詰まり」と、刺激によってメラニンが蓄積する「色素沈着」の2つの種類が存在します。
特に色素沈着が進行してしまった状態では、市販のクリームを使ったりセルフケアを行ったりしても、なかなか変化を感じにくいのが実情です。なぜこのような黒ずみが引き起こされてしまうのか、まずはその具体的な原因から詳しく確認していきましょう。
脇の黒ずみの原因
脇の黒ずみは、カミソリや除毛クリームを使った自己処理の繰り返し、衣類との日常的な摩擦が起こることで発生します。これらの強い刺激を受けると、身を守るためにメラニンが過剰に生成されてしまい、色素沈着が引き起こされるのです。
また、間違ったムダ毛処理によって皮膚の内部に毛が埋もれる埋没毛が発生すると、その毛が外側から黒く透けて見えるため、より黒ずみが目立つようになります。
摩擦・自己処理による刺激
カミソリや除毛クリームを使った自己処理、衣類との日常的な摩擦は、脇の黒ずみを生じさせる大きな原因です。デリケートな肌がこれらの刺激を受けると、身を守るためにメラニンが過剰に生成され、色素沈着が引き起こされます。
さらに、間違ったムダ毛処理によって皮膚の中に毛が埋もれてしまう埋没毛が発生すると、毛が皮膚から黒く透けて見えてしまい、黒ずみが目立つようになります。
色素沈着(メラニンの蓄積)
肌への刺激が長期間にわたって繰り返されると、過剰に作られたメラニンが肌の深い層にまで蓄積し、頑固な色素沈着を引き起こします。
このように、皮膚の奥深くにとどまってしまったメラニンは、肌の生まれ変わりだけでは外に排出されにくいため、自然に薄くなることはほとんどありません。
また、毎日何気なく使用している制汗剤の成分が肌の負担となり、炎症を招いて色素沈着を悪化させてしまう場合もあります。
毛穴の詰まり
分泌された皮脂や古い角質が混ざり合って毛穴に詰まると、それが酸化して黒っぽく見えるようになります。
脇の表面が全体的に変色するのではなく、ポツポツとした点状の黒ずみが気になる場合は、この毛穴の詰まりが主な原因です。
セルフケアでできること・できないこと
脇の黒ずみには、毎日のホームケアで予防や軽減が期待できる部分がある一方、セルフケアだけではどうしても変化を感じにくい部分が存在します。
特に、長年の刺激によって肌の奥深くまで定着した色素沈着は、ご自宅でのお手入れだけで解消することは困難です。
ここでは、皮膚科専門医の視点から、ホームケアを行う際にぜひ意識して取り入れたい有効成分と、セルフケアの限界について分かりやすく解説します。
ホームケアで意識したい成分
自宅での予防には、成分選びが大切です。摩擦後の炎症を和らげる作用が期待されているグリチルリチン酸ジカリウム、メラニン生成を抑制するとされるトラネキサム酸・ビタミンC誘導体・ナイアシンアミド、保湿・バリア補修に役立つとされるセラミド・ヘパリン類似物質、ターンオーバーを促す成分として知られるレチノールなどが、ホームケア成分として候補になります。
市販品には角質を取り除くAHAやサリチル酸配合の製品もありますが、これらは濃度が低いホームケア用です。当院で行う高濃度の医療用ピーリングとは別物であり、市販品で同等の効果は得られません。
こうした成分は予防の範囲にとどまるため、進行した色素沈着には医療用の施術が必要になります。なお、ホームケアを行う場合、脇はデリケートな部位のため顔よりも低濃度・低頻度(週1~2回を目安)から始めてください。
赤みやヒリつきが出た場合は必ず使用を中止しましょう。また、ボディスクラブやナイロンタオルの併用は摩擦で色素沈着を悪化させる要因となるため避けてください。
セルフケアでは対応しにくい状態
重曹やスクラブ、市販の美白クリームなどは、軽度な毛穴詰まりを軽減したり、黒ずみを予防したりすることに関しては一定の役割をはたしてくれます。
しかし、長年の刺激によってメラニンが肌の深い層まで蓄積し、色素沈着が進行してしまった状態では、これらのお手入れを続けても変化を感じないことが少なくありません。
早く効果を出したいからとスクラブを頻繁に使いすぎたり自己判断で強いケアを繰り返したりすると、かえって摩擦を増やして色素沈着を悪化させる原因となります。
「毎日丁寧にケアをしているのに変わらない」と悩んでいる場合は、無理にセルフケアを続けず、一度クリニックで肌の状態を専門医に確認してもらうことをおすすめします。
当院での治療
当院では、セルフケアだけでは解消が難しい頑固な脇の黒ずみに対し、ケミカルピーリングとピコトーニングを中心とした専門的な医療治療を提供しています。
施術にあたっては、皮膚科専門医であり医学博士でもある院長が、事前の診察から実際の施術までを一貫して直接担当いたします。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、専用の酸を肌に塗布して古い角質を優しく除去し、滞った肌のターンオーバーを正常に整える治療法です。当院では、肌への刺激が少ないサリチル酸ピーリングを採用しており、毛穴詰まりの解消とともに色素沈着の改善を目指せます。
施術前には必ず医師が肌の状態を確認したうえで、最適なプランをご提案いたします。なお、この治療は単体で行うよりも、ピコトーニングと組み合わせて受けていただくのが効果的です。
当院でもこの組み合わせでの治療を推奨しています。気になるダウンタイムはほとんどありませんが、赤みや乾燥の出方には個人差があります。料金は、税込5,500円(ピコトーニングとのセット)です。
ピコトーニング(ピコシュアプロ)
ピコトーニングは、ピコシュアプロというレーザー機器を使用し、皮膚の深い層にあるメラニンへ直接働きかける治療です。非常に短い時間で細かくレーザーを照射するため、周辺の肌に余計なダメージを与えることがほとんどなく、頑固な色素沈着を効率よく改善します。
施術中はほんのりとした温感がある程度で、強い痛みはほとんど感じないことが特徴です。事前の丁寧な診察により、一人ひとりの肌状態に合わせて安全に照射を行います。料金は税込22,000円です。
組み合わせ治療について
脇の黒ずみは、古い角質やメラニンの汚れが溜まりやすく、肌の代謝低下も大きく影響します。ピーリングは毛穴へのアプローチというよりも、この古い角質やメラニンの汚れを取り除き、肌のターンオーバーを促す役割として効果的です。
当院では、ピーリングで肌の表面を優しく整えながら、ピコトーニングによって色素沈着へ同時に働きかける方法を提案しています。これらを並行して行うことでそれぞれの強みが発揮され、より効果を出しやすくなると考えております。
一人ひとりの肌状態に合わせた具体的なプランや施術全体の料金につきましては、事前のカウンセリングにて詳しくご案内いたします。
治療期間・費用の目安
脇の黒ずみが改善するまでの期間は、肌の状態によって異なり、複数回の施術が必要になることが少なくありません。
効果の出方には個人差がありますが、丁寧なカウンセリングで肌を確認したうえで、最適な内容や回数、明確な費用をご案内いたします。なお、本治療は保険診療の適用はなく、すべて自由診療です。
〈料金の目安〉
- ケミカルピーリング(サリチル酸):税込5,500円※ピコトーニングとのセット価格
- ピコトーニング(ピコシュアプロ):税込22,000円
よくある質問
最後に、脇の黒ずみの治療に関して当院によく寄せられる質問にお答えします。
Q1. 脇の黒ずみは保険で治せますか?
脇の黒ずみ除去を目的とした治療は美容を目的とした処置と見なされるため、健康保険は適用されません。当院で行っているケミカルピーリングやピコトーニングなどの施術は、すべて保険診療対象外の自由診療となります。
Q2. 何回くらいで効果が出ますか?
効果の出方には個人差がありますが、肌のターンオーバーに合わせて段階的に改善を目指すため、複数回の施術が必要になることが多いです。黒ずみの濃さや深さによっても異なりますが、目安として5~10回程度の施術を提案することが多くなっています。
Q3. セルフケアとクリニック治療の違いは何ですか?
市販のクリームやスクラブは、軽度な毛穴の詰まりを除去したり、新しい黒ずみを予防したりするのに向いています。
一方、クリニックでの治療は、すでに定着してしまった頑固な色素沈着に対して、医療機器や医療用ピーリングを用いてより直接的なアプローチを行える点が大きな違いです。
Q4. 脇の黒ずみは何科に相談すればよいですか?
脇の黒ずみのお悩みは、皮膚科または美容皮膚科が専用の窓口となります。当院には皮膚科専門医が在籍しており、医学的な視点から一人ひとりのデリケートな肌状態を正しく診断し、適切な治療法をご提案いたします。
未承認医薬品等に関するご案内
・未承認医薬品であることの明示
本施術に使用する医薬品は、医薬品医療機器等法上、未承認医薬品です。
・入手経路等の明示
施術に用いる医薬品および機器は、当院医師の判断の元、国内輸入販売代理店を通じて個人輸入手続きを行ったものです。
・国内の承認医薬品等の有無の明示
同一の性能を有する国内承認医薬品・医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報の明示
諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

監修医師
新宿駅前IGA皮膚科クリニック 院長 伊賀 那津子
皮膚科専門医
医学博士
経歴
2010年 京都大学医学部医学科 卒業
2019年 京都大学大学院医学研究科 皮膚科学博士課程修了
2025年 新宿駅前IGA皮膚科クリニック開院
所属学会
日本皮膚科学会
資格
・皮膚科専門医
・医学博士
SNS
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