赤ら顔・顔の赤みは、頬や鼻を中心に顔が赤く見える状態の総称です。原因はひとつではなく、毛細血管の拡張、ニキビやニキビ跡の炎症、皮脂による炎症、肌の菲薄化や敏感肌、酒さなどの皮膚疾患まで、複数の要因が関わります。

赤みの原因によって、適した治療法は異なります。当院では女性皮膚科専門医が原因を見極めたうえで、保険診療が適する場合は保険診療で、自費診療が適する場合は自費診療で、症状や肌質に合わせた治療を提案しています。

まずはご自身の赤みがどのタイプかを知ることが、改善への第一歩です。

赤ら顔・顔の赤みとは

赤ら顔・顔の赤みは、頬や鼻を中心に顔が赤く見える状態を指します。一時的に赤くなるものから、常に赤みが続くものまで現れ方はさまざまです。

赤く見える主な理由は、皮膚の下を流れる血液の色が透けて見えることにあります。毛細血管が広がっている、肌の角層が薄くなって血管が透けやすい、炎症が起きているなど、その背景は人によって異なります。

赤みは見た目が似ていても原因が異なるため、原因に合わせて治療法を選ぶことが大切です。次の章では、赤ら顔・顔の赤みの主な原因をタイプ別に整理します。

赤ら顔・顔の赤みの主な原因(タイプ別)

赤ら顔・顔の赤みは、見た目が似ていても原因が異なります。ここでは、当院で多く見られる赤みの原因をタイプ別に整理します。ご自身の赤みがどれに近いかの目安にしてください。

毛細血管の拡張による赤み

皮膚の浅い層にある毛細血管が広がり、血液の色が透けて赤く見える状態です。温度差や入浴、飲酒などで一時的に赤みが強くなることがあります。

頬や小鼻に細い血管が透けて見える場合は、このタイプが考えられます。当院ではステラM22やフォトフェイシャルなどの光治療(IPL)で、赤みや色ムラを目立ちにくくすることが期待されます。

ニキビ・ニキビ跡による赤み

炎症を起こしたニキビや、その跡に赤みが残っている状態です。炎症が落ち着いた後も、点状の赤みがしばらく続くことがあります。ニキビ跡の赤みについては、専用の治療ページでも詳しくご案内しています。

皮脂による赤み

過剰な皮脂分泌に伴い、肌に軽い炎症が起きて赤みが出ることがあります。鼻周りやTゾーンに赤みが出やすく、テカリを伴うのが特徴です。

皮脂による慢性的な炎症が続く場合は、脂漏性皮膚炎が背景にあることもあります。脂漏性皮膚炎は保険診療の対象です。

肌の菲薄化・敏感肌による赤み

洗顔時の摩擦や加齢などで肌の角層が薄くなると、外部からの刺激を受けやすくなり、わずかな刺激でも赤みが出やすくなります。このタイプでは、肌への負担を減らすスキンケアの見直しと、肌の状態を整える治療を組み合わせていきます。

酒さなど疾患による赤み

顔の赤みやほてり、ブツブツが慢性的に続く場合は、酒さなどの皮膚疾患が背景にあることがあります。酒さには保険診療の対象となる治療法もあります。酒さが疑われる症状については、酒さの解説ページで詳しくご案内しています。

当院の赤ら顔・赤み治療

当院では、赤みの原因や肌質を見極めたうえで、保険診療・自費診療のうち適した治療をご提案します。このページでは、自費診療による赤み治療をご案内します。酒さなど疾患が背景にある赤みについては、保険診療の対象となる場合があります。詳しくは酒さの解説ページでご案内しています。
※保険診療と自費診療は、同日に受けることはできません。

光治療(ステラM22 IPL)

ステラM22

IPL(Intense Pulsed Light)を用いた治療で、赤ら顔の原因である血管拡張に対して効果を発揮するとされています。
炎症後の赤みの改善や美肌効果も期待され、紅斑性酒さの初期に適応されます。当院では、590nm標準フィルターに加え、酒さ・赤ら顔専用のVascularフィルターを導入しています。
Vascularフィルターは530-650nmと900-1200nmの二領域の光が出るように設定されており、表在性から深部血管病変まで効率的にアプローチが可能で、従来の単一波長フィルターより血管収縮効果が期待されます。
※Vascular フィルターは未承認治療

  • 推奨回数:5~10回、3~4週ごとに施術
  • 副作用:施術後の軽い赤み、ほてり、まれにやけどや色素沈着
  • ダウンタイム:軽度の赤みが数時間~1日程度
  • 禁忌:日焼け直後、妊娠中、光過敏症の方、皮膚に炎症がある場合

赤みにニキビの要因が強く関わっている場合や、通常の治療で改善が難しい場合には、イソトレチノイン(内服)を検討することもあります。詳しくは難治性ニキビの治療ページでご案内しています。

ステラM22と組み合わせて、ケアシス(エレクトロポレーション)でトラネキサム酸を導入する治療も行っています。トラネキサム酸には抗炎症作用があり、光治療と合わせて赤みの改善にアプローチします。ケアシスはステラM22との併用で行います。

ステラM22の施術症例

実際の施術症例をご確認いただけます。

ステラM22 治療前
Before
・施術名:フォトフェイシャル(ステラM22)
・施術回数:治療前
・施術費用:税込19,800円/回
・主なリスク・副作用:赤み・ほてり感、一時的なかさぶた・色素沈着、ごくまれに色素脱失・火傷
ステラM22 4回施術後
After
・施術名:フォトフェイシャル(ステラM22)
・施術回数:4回後
・施術費用:税込19,800円/回
・主なリスク・副作用:赤み・ほてり感、一時的なかさぶた・色素沈着、ごくまれに色素脱失・火傷

頬や鼻周囲の赤みが全体的に落ち着き、肌の色ムラが改善しています。

ステラM22 治療前(VISIA解析)
Before
・施術名:フォトフェイシャル(ステラM22)
・施術回数:治療前
・施術費用:税込19,800円/回
・主なリスク・副作用:赤み・ほてり感、一時的なかさぶた・色素沈着、ごくまれに色素脱失・火傷
ステラM22 4回施術後(VISIA解析)
After
・施術名:フォトフェイシャル(ステラM22)
・施術回数:4回後
・施術費用:税込19,800円/回
・主なリスク・副作用:赤み・ほてり感、一時的なかさぶた・色素沈着、ごくまれに色素脱失・火傷

VISIA解析でも赤み分布の減少が確認でき、4回の施術で毛細血管由来の赤みが改善しています。

赤みが気になるときのセルフチェック・受診の目安

次のような状態が続く場合は、皮膚科への相談をおすすめします。当てはまる項目は、赤みの原因を見極める手がかりになります。

  • 温度差や入浴、飲酒で赤みが一時的に強くなる
  • 頬や小鼻に細い赤い血管が透けて見える
  • ニキビの跡が点状に赤く残っている
  • 肌がうすく敏感で、刺激で赤くなりやすい
  • 赤みに加えて、ほてりやヒリヒリ感、ブツブツがある

自己判断のスキンケアで改善しない、あるいは刺激で悪化する場合は、原因に応じた診断と治療が必要です。赤みに加えてほてりやブツブツが続く場合は、酒さなどの疾患が背景にあることもあります。

よくある質問

赤ら顔・顔の赤みの治療について、よくいただく質問にお答えします。

Q. 赤ら顔は治りますか。

赤みの原因によって治療方針は異なります。毛細血管の拡張による赤みは、光治療などで目立ちにくくすることが期待されます。酒さなどの疾患が背景にある場合は、保険診療による継続的な管理で症状をコントロールしていく治療になります。

Q.何回くらいで赤みは目立たなくなりますか。

個人差がありますが、ステラM22では5~10回を目安に、3~4週ごとに施術を行います。肌の状態を見ながら回数を調整します。

Q. 保険は使えますか。

酒さなどの疾患に対しては、保険診療の治療法があります。美容目的の赤み改善(光治療など)は自費診療です。なお保険診療と自費診療は同日に受けることはできません。

Q. ダウンタイムはありますか。

ステラM22では、軽度の赤みが数時間~1日程度生じることがあります。個人差があります。

当院の赤ら顔・赤みの治療方針について

赤ら顔・顔の赤みは見た目の印象に大きく影響する一方で、体質や肌質、生活習慣などが複雑に関わります。

当院では、まず皮膚評価(VISIA撮影など)を行い、肌の状態や赤みのタイプ、進行度を丁寧に診断したうえで、適切と思われる治療をご提案します。

症状が慢性化している場合も、医師による継続的な経過観察のもとで、治療と並行してスキンケア指導や生活習慣の見直しも積極的に行い、日常的な赤みの悪化を防ぐためのアドバイスも重視しています。

酒さでは肌のバリア機能が低下しているといわれており、適切なスキンケア選択が重要です。
また、アゼライン酸は軽度から中等度の酒さに対して抗炎症作用・皮脂抑制作用により丘疹膿疱型酒さの改善が期待できます。

特に従来のメトロニダゾール治療と比較して、皮膚病変数と炎症の減少において優れた効果が報告されています。
セラミドは酒さで低下している肌のバリア機能を強化する最重要成分です。
角質層の細胞間脂質の主成分として、外部刺激から肌を守り水分保持能力を向上させます。

ナイアシンアミドはセラミド産生促進によるバリア機能改善に加え、抗炎症作用により酒さの赤みやブツブツの軽減効果があります。刺激が少なく継続使用しやすい成分です。

これらの成分を組み合わせたスキンケアにより、治療との相乗効果が期待されます。
肌の赤みが気になる方は、お一人で悩まず、ぜひ当院へご相談ください。

未承認医薬品等に関するご案内

・未承認医薬品であることの明示
本施術に使用する医薬品は、医薬品医療機器等法上、未承認医薬品です。

・入手経路等の明示
施術に用いる医薬品および機器は、当院医師の判断の元、国内輸入販売代理店を通じて個人輸入手続きを行ったものです。

・国内の承認医薬品等の有無の明示
同一の性能を有する国内承認医薬品・医療機器はありません。 ・諸外国における安全性等に係る情報の明示
諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

新宿駅前IGA皮膚科クリニック 院長 伊賀 那津子

監修医師

新宿駅前IGA皮膚科クリニック 院長 伊賀 那津子

皮膚科専門医

医学博士

経歴

2010年 京都大学医学部医学科 卒業
2019年 京都大学大学院医学研究科 皮膚科学博士課程修了
2025年 新宿駅前IGA皮膚科クリニック開院

所属学会

日本皮膚科学会

資格

・皮膚科専門医
・医学博士

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