内服治療とは

皮膚科における 自費診療による内服治療は、クリニックで処方管理される医療用内服薬を用い、専門的な診察を通して適切な薬を選択する医療行為です。
市販薬とは異なり、症状の重さや体質、リスクを考慮しながら、医師が責任をもって処方・フォローいたします。
当院では、
AGA(男性型脱毛症)、FAGA(女性型AGA)に対する内服治療にも力を入れており、改善までしっかりサポートいたします。

AGA(男性型脱毛症)について

AGAの症状

AGAは、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が影響し、前頭部や頭頂部の髪の毛が徐々に薄くなる脱毛症です。
前髪が後退したり、頭頂部が薄くなってボリュームダウンしたりすることなどが特徴です。
進行性であり、放置すると進行する可能性がある脱毛症です。

AGAの原因

「5α-リダクターゼ」という酵素によって、男性ホルモン(テストステロン)がDHTに変換されます。
このDHTが毛包の成長期を短縮させ、毛髪が細く、短くなることで徐々に抜け毛が増し、薄毛が進行します。
遺伝的に男性ホルモン受容体の感受性が高い方は、AGAを発症しやすくなることがわかっています。
そのほかストレス、生活習慣の乱れ、喫煙、過剰な皮脂分泌、睡眠不足などの要因も、AGAの進行を助長するとされています。

AGAの内服治療薬

AGAの内服治療薬は、主に「5α-リダクターゼ」の働きを阻害し、DHTの生成を抑えて抜け毛を減らし、毛髪を太く長く育てることを目的としています。

デュタステリド

デュタステリド

1型・2型の両方の5α-リダクターゼを強力に阻害し、DHTをさらに効果的に抑制します。
発毛効果が期待できますが、フィナステリドよりも副作用リスクは高めです。

服用法

1日1回、0.5mgを服用。

副作用

性機能障害、乳房の腫れ・痛み、肝機能値の変動などが報告されています。

禁忌

妊娠・授乳中の女性、前立腺がんのスクリーニング結果がある場合には注意が必要です。

処方までの流れ

1.初診・問診

脱毛の経過、既往歴、服薬状況などを丁寧に確認します

2.必要な検査

血液検査により身体の状態を把握します

3.診断と治療方針の決定

AGAの進行度と体質に合わせ、適切な内服治療を提案します

4.定期フォローアップ

定期的(3~6ヶ月ごと)なフォローにより、副作用の有無や発毛効果を確認しながら、薬の調整を行います

※上記の治療薬に関しては、女性(特に妊娠中または妊娠予定の女性)には禁忌です。
胎児(特に男児)の生殖器に異常を引き起こす可能性があります。
服用はもちろん、割れた錠剤に触れることも禁止となるため、しっかりとした管理が必要です。

女性型AGA(FAGA)について

FAGAの症状

FAGA(Female Androgenetic
Alopecia)は、女性にみられる進行性の脱毛症で、特に頭頂部や分け目の地肌が目立つようになるのが特徴です。
男性型AGAとは異なり、生え際の後退は少なく、全体的に髪の毛が細く、ボリュームが失われていくタイプの薄毛です。
加齢や出産後、更年期などの時期に目立ちやすく、精神的ストレスや栄養バランスの乱れも関与します。

FAGAの原因

FAGAの主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少と、相対的に強まる男性ホルモン(アンドロゲン)の影響です。
これにより毛髪の成長周期が乱れ、髪の毛が細く短くなり、抜け毛が増加します。
遺伝的要因、鉄分不足、甲状腺機能の変化、ストレスも関与することがあります。

FAGAの内服治療薬

FAGAに対する内服治療では、ホルモンバランスを整える薬剤や、毛母細胞の活性化を促す成分を用いて、脱毛の進行を抑え、発毛を促します。
安全性を十分に考慮した処方が必要となるため、診察と検査の上での適切な選択が大切です。

ミノキシジル(血管拡張作用)※未承認治療

ミノキシジル(血管拡張作用)※未承認治療

ミノキシジルは、頭皮の血行を促進し、毛包に栄養を届けることで発毛を促す薬剤です。
外用薬として広く使用されていますが、難治性の場合は内服薬を選択することもあります。
毛包を刺激して、休止期の毛髪を成長期へと移行させます。

服用法

2.5〜5mg/日が一般的です。医師の指導に基づき、体調に応じて調整します。

副作用

頭痛、動悸、手足のむくみ、体毛の増加(多毛)などがみられることがあります。
低血圧や心臓疾患のある方は特に注意が必要です。

禁忌

妊娠・授乳中の女性、心血管疾患のある方、高血圧治療中の方には使用できません。

パントガール(女性専用毛髪用サプリメント)

パントガール(女性専用毛髪用サプリメント)

パントガールは、女性のびまん性脱毛に特化した医療用サプリメントです。
ケラチン、ビタミンB群、L-シスチン、パントテン酸カルシウムなど、髪の健康に必要な成分を配合しています。
髪の成長を内側からサポートし、爪の脆さや二枚爪の改善にも効果があります。

服用法

1日3回、1錠ずつ内服します。3ヶ月以上の継続が推奨されます。

副作用

まれに胃腸の不調やアレルギー反応がみられることがありますが、比較的副作用の少ないと言われている製品です。

禁忌

特定成分にアレルギーのある方、妊娠中・授乳中の方は医師にご相談ください。

処方までの流れ

1.初診・問診

脱毛の経過、既往歴、服薬状況などを丁寧に確認します

2.必要な検査

血液検査によりホルモンバランスや鉄・亜鉛の状態を把握します

3.診断と治療方針の決定

FAGAの進行度と体質に合わせ、適切な内服治療を提案します

4.定期フォローアップ

副作用の有無や発毛効果を確認しながら、薬の調整を行います

当院の内服薬の治療方針

AGAやFAGAといったお悩みは、日常生活や心の健康にも影響を及ぼすことがあります。
だからこそ、単に薬を処方するだけではなく、「なぜ脱毛が起こっているのか」という根本的な要因にも目を向け、丁寧にカウンセリングを行ったうえで、治療プランをご提案いたします。
また、内服治療は数週間〜数ヶ月の継続が必要な治療です。
そのため、無理のない継続性と、安全性を重視したフォロー体制を整えております。
効果や副作用を定期的にチェックしながら、必要に応じて薬の種類や量を調整し、リスクもしっかり考慮しながら治療を続けていただけるよう努めています。
「これまでの治療では満足できなかった」「まずは相談だけでもしてみたい」――そんな方も、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

未承認医薬品等に関するご案内

・未承認医薬品であることの明示
本施術に使用する医薬品は、医薬品医療機器等法上、未承認医薬品です。

・入手経路等の明示
施術に用いる医薬品および機器は、当院医師の判断の元、国内輸入販売代理店を通じて個人輸入手続きを行ったものです。

・国内の承認医薬品等の有無の明示
同一の性能を有する国内承認医薬品・医療機器はありません。

・諸外国における安全性等に係る情報の明示
諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

新宿駅前IGA皮膚科クリニック 院長 伊賀 那津子

監修医師

新宿駅前IGA皮膚科クリニック 院長 伊賀 那津子

皮膚科専門医

医学博士

経歴

2010年 京都大学医学部医学科 卒業
2019年 京都大学大学院医学研究科 皮膚科学博士課程修了
2025年 新宿駅前IGA皮膚科クリニック開院

所属学会

日本皮膚科学会

資格

・皮膚科専門医
・医学博士

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