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顔や首のイボとは

顔や首にできるイボは、年齢を重ねるとともに多くの方が気になり始める皮膚の変化のひとつです。
ウイルス性のイボとは異なり、加齢や皮膚の代謝の変化、摩擦などが原因となって生じる良性の皮膚腫瘤であることが多く、
「見た目が気になる」
「化粧ノリが悪い」
「衣類に引っかかる」
といった悩みの原因になります。
とくに顔や首など、日常的に目立ちやすい部位にできることで、見た目に対するストレスや不快に感じやすくなります。
しかし、単なるイボだと思っていたものが、実はほくろや線維性丘疹、脂腺増殖症といったまったく別の疾患であるケースも珍しくありません。
そのため、当院ではダーモスコピーという特殊な拡大鏡を用いた検査を行い、疾患の鑑別をしています。
顔や首のイボの種類
イボと一口で言っても、その種類や原因はさまざまです。下記では代表的な3つのタイプについてご紹介します。
扁平疣贅
扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)は、表面が平らでわずかに盛り上がっているのが特徴で、最も多く見られるイボです。比較的若い世代で見られ、顔や手の甲、腕などにできる傾向があります。
色は肌の色と同じか、あるいは少し褐色がかった色をしており、サイズは数ミリ程度と小さいものがほとんどです。
扁平疣贅は、ヒトパピローマウイルスというウイルス感染が原因です。そのため、気になって手で触ったり、洗顔の際に強くこすったりするとウイルスが周囲の皮膚に広がり、イボの数が増えてしまうことがあります。
脂漏性角化症(老人性イボ)

皮膚の表面にできるざらついた褐色~黒褐色の隆起性病変で、中年以降によく見られる良性腫瘍です。
加齢や紫外線の影響、皮脂分泌の変化が原因とされており、顔やこめかみ、首、頭部、体幹などに多発する傾向があります。
放置しても健康上の問題はありませんが、見た目が気になる場合は治療が可能です。
軟性線維腫(スキンタッグ・アクロコルドン)

やわらかい皮膚の突起物で、細く垂れ下がったような形状をしています。
とくに首周りや脇の下、デコルテに多く見られ、衣類やアクセサリーとの摩擦によって悪化しやすい特徴があります。
30~40代以降の女性に多く、ホルモンバランスや肥満傾向も影響するといわれています。
イボと似ている疾患
顔や首に盛り上がりのあるできものを見つけたとき、多くの方が「イボができた」と考えがちです。しかし、実はイボのように見えても医学的にはまったく別の皮膚トラブルであるケースも非常に多く存在します。
ほくろ
ほくろは誰にでもある身近な存在ですが、実はイボと見間違えやすい代表格です。一般的にほくろというと、黒くて平らなものをイメージしますが、イボのようなドーム状になるタイプもあります。
ほくろとイボの決定的な違いは、原因がウイルスや老化ではなく、生まれつきあるいは後天的な細胞の増殖である点です。なお、急に大きくなったり形がいびつになったりするものは、メラノーマの可能性も否定できないため、自己判断せずに必ず皮膚科で相談してください。
粉瘤(アテローム)
粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に本来剥がれ落ちるはずの角質や皮脂がたまっていく良性の腫瘍です。触ると少し硬いしこりのように感じられ、中心部分に黒い点が見えることがあります。
細菌感染を起こすと、赤く腫れ上がり、強い痛みを生じることが特徴です。初期段階では小さなイボやニキビのように見えますが、放置すると徐々に大きくなり、数センチ以上のサイズになることもあります。
線維性丘疹
線維性丘疹(せんいせいきゅうしん)は、主に鼻の周りや小鼻の脇によく見られる、直径1ミリから5ミリ程度の小さなできものです。色は肌色かやや白っぽく、少し硬さがあり表面はツルッとしていて光沢があります。
ニキビやイボのように見えますが、これは皮膚のコラーゲンなどの線維組織が増殖してできた良性の腫瘍です。特に中年以降の方に多く見られますが、若い方にできることもあります。
脂腺増殖症
脂腺増殖症(しせんぞうしょくしょう)は、皮膚の脂を出す脂腺という組織が大きくなったり増えたりしてできる良性の腫瘍です。主に額や頬、鼻などの皮脂分泌が活発なエリアにできやすく、中高年の方や脂性肌の方でよく見られます。
大きさは数ミリ程度で、よく観察すると、中心部がおへそのように小さくくぼんでいるのが特徴です。一つだけできることもあれば、複数個がパラパラと散らばってできることもあります。
ウイルス性のイボではないため感染はしませんが、自然に消えることはなく、治療にはレーザーなどを用います。
当院で行う顔や首のイボの治療
当院では、イボの種類や大きさ、部位、肌質に応じて複数の治療法をご用意しています。
イボの診断には、ダーモスコピーを使用します。ダーモスコピーとは、皮膚を10~20倍に拡大して観察するための顕微鏡です。色調や皮膚の表面の状態を詳しく観察し、鑑別を行います。
保険診療では液体窒素治療を行いますが、回数が必要になることや色素沈着のリスクもあるため当院では、患者さまの症状やご希望に応じて、保険診療の液体窒素治療の他、自由診療の炭酸ガスレーザー治療もご提案しています。
外科的除去
根の深い大きなイボや盛り上がりの強い病変に対しては、局所麻酔を行ったうえで、メスで切除する外科的処置が適応となり、保険適応となります。
しっかりと取りきることができるため、再発を防ぎたい方や正確な組織診断が必要な場合に選択されます。
推奨回数
1回
副作用
出血、瘢痕、感染のリスク
ダウンタイム
1週間前後(抜糸が必要な場合あり)
禁忌
出血傾向、局所麻酔薬へのアレルギー
新宿駅前IGA皮膚科クリニックで顔や首のイボを取るメリット
最近では、ドラッグストアやネット通販で「イボに効く」と謳われた塗り薬や飲み薬を簡単に見かけるようになりました。
手軽に試せるため魅力を感じる方も多いですが、顔や首のイボは非常にデリケートです。自己判断でのケアには限界があり、場合によっては皮膚トラブルを招くことがあります。
正確な診断ができる
皮膚科を受診するメリットとして、本当にイボなのか、どのような種類のイボなのかをきちんと診断してもらえることが挙げられます。
イボにはウイルス感染によるもの、加齢や摩擦によるものなど種類が多くあり、それぞれ原因も治療法もまったく異なります。
ウイルス性のイボであれば液体窒素で凍結させる処置が一般的ですが、加齢による老人性イボであれば、炭酸ガスレーザーで削り取る方がきれいに治る場合も多いです。
悪性との鑑別ができる
イボだと思っているものが、実は皮膚がんやその前段階である可能性もあります。皮膚がんの一種である有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)や、基底細胞癌(きていさいぼうがん)、あるいはメラノーマの初期段階は、普通のイボやほくろにそっくりな見た目をしていることが珍しくありません。
これらを単なるイボだと勘違いして放置したり、自分でいじって刺激を与えたりすると、病状が進行してしまう可能性があります。特に、急に大きくなったもの、出血しやすいものは注意が必要です。
治療後に跡は残る?痛みはある?
イボを取りたいと思っても「治療が痛いのではないか」「かえって目立つ傷跡が残ってしまうのではないか」と不安に感じる方もいるでしょう。
現代の医療技術、特にレーザー治療の進化によって、痛みは最小限に抑えられ、傷跡もほとんど目立たない程度まで治せるようになっています。
レーザー治療の痛みの程度
イボ治療の主流となっている炭酸ガスレーザーなどを使用する場合、まったくの無痛というわけではありません。
レーザーは熱の力でイボの組織を削り取るため、照射した瞬間に輪ゴムでパチンと弾かれたような感覚や、チクッとする鋭い熱さを感じることがあります。
多くのクリニックでは、麻酔クリームや麻酔テープなどを用意しているため、治療中の痛みは大きく軽減されています。
傷跡・色素沈着のリスク
治療後数日から1週間ほどで患部にかさぶたができます。かさぶたを無理に剥がしたり、手でこすったりすると、色素沈着が起きたり傷跡が残ったりするので注意してください。
また、イボ切除後の傷が目立たなくなるには、2~3ヶ月ほどかかります。
きれいに治すための注意点
イボを取った後のケアとして重要なのは、紫外線対策を行うことと、摩擦を防ぐことです。治療後の新しい皮膚は、いわば生まれたての赤ちゃんのようなデリケートな状態になっています。
この無防備な肌に紫外線が当たると、皮膚を守ろうとして過剰にメラニンが作られ、色素沈着が残る原因となります。
そのため、外出時は必ず日焼け止めを塗ったり帽子をかぶったりして紫外線から肌を守ってください。
イボは放置しても大丈夫?
顔や首にできるイボの多くは良性であり、今すぐ命に関わるような危険なものではないことがほとんどです。しかし、中には周囲に感染を広げてしまうものや、深刻な病気のサインであるケースも隠れています。
放置してよいケース
放置しても大きな問題がないと考えられるのは、主に加齢や体質、摩擦などが原因で起こる良性のイボです。具体的には、脂漏性角化症や軟性線維腫などがこれにあたります。
ただし、放置してよいというのは、緊急で手術をする必要がないという意味であって、放っておけば自然に消えてなくなるという意味ではない点に注意が必要です。
今のままでも気にならない、生活に支障がないという場合は、そのまま様子を見て構いません。しかし、衣服の襟やネックレスに引っかかって痛い場合や、見た目が老けて見えて気になるときは、美容的な目的で治療を検討するタイミングと言えます。
すぐ受診すべきイボの特徴
短期間で急に大きくなったり、数が急激に増えたりする場合は、ウイルス性のイボの可能性が高く、放置するとどんどん症状が広がったり、家族にうつしてしまったりする可能性があります。増えすぎると治療も大変になるため、数が少ないうちに治療してしまうのが無難です。
また、イボが左右非対称でいびつだったり、縁がギザギザして境界がはっきりしなかったりする場合、色が均一でなくまだらになっている場合は注意してください。このような場合は、イボではなく皮膚がんの一種やメラノーマなどの可能性があります。
これらに当てはまるからといって必ずしも悪性というわけではありませんが、不安を感じたら皮膚科で相談してください。
当院の顔や首のイボの治療方針について
顔や首にできたイボの多くは良性の皮膚病変ですが、見た目や触感の変化が気になり始めたら、早めの対処が大切です。
当院では、イボの種類や状態をしっかりと見極めたうえで、炭酸ガスレーザー、液体窒素、外科的切除などの治療法から、症状や肌質に最適なものをご提案し、安全で確実な除去を目指します。
「たかがイボ」と思わず、肌の健康や見た目に関わるトラブルとして、ぜひ一度ご相談ください。
料金
| 全て税込価格 | |
| イボ 1mm以下 | 5,500円 |
| イボ 2~4mm | 11,000円 |
| イボ 5mm以上 1mm追加ごと | 3,300円 |
| イボ取り放題 顔 | 110,000円 |
| イボ取り放題 首(20個まで) 21個以上:3,300円/1個 | 66,000円 |
顔や首のイボの治療なら新宿駅前IGA皮膚科クリニック
顔や首のイボは、一見するとどれも同じように見えますが、実はウイルス性のものから加齢によるもの、さらには悪性の病気まで、さまざまなタイプがあります。
自己判断で間違ったケアをしてしまうと、症状を悪化させたり一生消えない傷跡を残したりするリスクがあるため注意が必要です。
新宿駅前IGA皮膚科クリニックでは、患者さま一人ひとりのイボの状態を経験豊富な皮膚科専門医が丁寧に診察します。
肉眼では判断が難しい微細な病変であっても、特殊な拡大鏡であるダーモスコピーを用い、しっかり見極める体制を整えています。局所麻酔など痛みをやわらげるための選択肢も豊富にご用意していますので、イボが気になる方はお気軽にご相談ください。
顔や首のイボに関するよくある質問
顔や首のイボが気になっている患者さまから、特に多くいただく質問にお答えします。
何歳からイボはできやすくなりますか?
老人性イボは、早い方だと20代後半から少しずつあらわれ始めます。特に30代から40代になると、肌のターンオーバーが徐々に遅くなり、急に気になり始める方が増える傾向にあります。
首やデコルテにできる小さなポツポツも、30代以降でよく見られる症状です。ウイルス性のイボに関しては、年齢はあまり関係なく、10代や20代の若い世代でも見られることがあります。
再発することはありますか?
再発するかどうかは、イボの種類によります。ウイルス性イボの場合、イボを取り除いても皮膚の奥深くにウイルスが潜伏しており、再発する可能性があります。
しかし、加齢による老人性イボの場合は、しっかり除去すれば全く同じ場所に再発することはまれです。
保険は使えますか?
日常生活に支障がある場合や、ウイルス性イボは、治療法によっては保険適用となる場合があります。一方で、見た目をきれいにしたい、老けて見えるのが気になるという美容目的の場合は病気の治療ではないため、保険適用外となります。詳しくは医師へご相談ください。
未承認医薬品等に関するご案内
・未承認医薬品であることの明示
本施術に使用する医薬品は、医薬品医療機器等法上、未承認医薬品です。
・入手経路等の明示
施術に用いる医薬品および機器は、当院医師の判断の元、国内輸入販売代理店を通じて個人輸入手続きを行ったものです。
・国内の承認医薬品等の有無の明示
同一の性能を有する国内承認医薬品・医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報の明示
諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

監修:
新宿駅前IGA皮膚科クリニック 院長 伊賀 那津子
日本皮膚科学会皮膚科専門医・医学博士
京都大学医学部卒業
