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顔や首のイボとは

顔や首にできるイボは、年齢を重ねるとともに多くの方が気になり始める皮膚の変化のひとつです。
ウイルス性のイボとは異なり、加齢や皮膚の代謝の変化、摩擦などが原因となって生じる良性の皮膚腫瘤であることが多く、
「見た目が気になる」
「化粧ノリが悪い」
「衣類に引っかかる」
といった悩みの原因になります。
とくに顔や首など、日常的に目立ちやすい部位にできることで、見た目に対するストレスや不快に感じやすくなります。
顔や首のイボの種類
イボと一口で言っても、その種類や原因はさまざまです。下記では代表的な3つのタイプについてご紹介します。
脂漏性角化症(老人性イボ)

皮膚の表面にできるざらついた褐色~黒褐色の隆起性病変で、中年以降によく見られる良性腫瘍です。
加齢や紫外線の影響、皮脂分泌の変化が原因とされており、顔やこめかみ、首、頭部、体幹などに多発する傾向があります。
放置しても健康上の問題はありませんが、見た目が気になる場合は治療が可能です。
軟性線維腫(スキンタッグ・アクロコルドン)

やわらかい皮膚の突起物で、細く垂れ下がったような形状をしています。
とくに首周りや脇の下、デコルテに多く見られ、衣類やアクセサリーとの摩擦によって悪化しやすい特徴があります。
30~40代以降の女性に多く、ホルモンバランスや肥満傾向も影響するといわれています。
当院で行う顔や首のイボの治療
当院では、イボの種類や大きさ、部位、肌質に応じて複数の治療法をご用意しています。
VISIAなどの画像診断機器も活用しながら、最適な方法を選択・ご提案いたします。
保険診療では液体窒素治療を行いますが、回数が必要になることや色素沈着のリスクもあるため当院では、患者さまの症状やご希望に応じて、保険診療の液体窒素治療の他、自由診療の炭酸ガスレーザー治療もご提案しています。
外科的除去
根の深い大きなイボや盛り上がりの強い病変に対しては、局所麻酔を行ったうえで、メスで切除する外科的処置が適応となり、保険適応となります。
しっかりと取りきることができるため、再発を防ぎたい方や正確な組織診断が必要な場合に選択されます。
推奨回数
1回
副作用
出血、瘢痕、感染のリスク
ダウンタイム
1週間前後(抜糸が必要な場合あり)
禁忌
出血傾向、局所麻酔薬へのアレルギー
当院の顔や首のイボの治療方針について
顔や首にできたイボの多くは良性の皮膚病変ですが、見た目や触感の変化が気になり始めたら、早めの対処が大切です。
当院では、イボの種類や状態をしっかりと見極めたうえで、炭酸ガスレーザー、電気焼灼、液体窒素、TCA外用、外科的切除などの治療法から、症状や肌質に最適なものをご提案し、安全で確実な除去を目指します。
「たかがイボ」と思わず、肌の健康や見た目に関わるトラブルとして、ぜひ一度ご相談ください。
未承認医薬品等に関するご案内
・未承認医薬品であることの明示
本施術に使用する医薬品は、医薬品医療機器等法上、未承認医薬品です。
・入手経路等の明示
施術に用いる医薬品および機器は、当院医師の判断の元、国内輸入販売代理店を通じて個人輸入手続きを行ったものです。
・国内の承認医薬品等の有無の明示
同一の性能を有する国内承認医薬品・医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報の明示
諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

監修:
新宿駅前IGA皮膚科クリニック 院長 伊賀 那津子
日本皮膚科学会皮膚科専門医・医学博士
京都大学医学部卒業
