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くすみとは
肌がなんとなく暗く見えたり、顔色が悪く見えたりする「くすみ」は、多くの方が年齢とともに感じ始めるお悩みの一つです。
透明感や明るさのない肌は、実年齢よりも老けた印象を与えてしまうこともあります。
くすみは、明確な疾患ではないものの、その原因や状態はさまざまで、改善のためには肌の状態を正確に把握し、それに合ったケアや治療が必要です。
当院では医師がくすみのタイプを見極め、一人ひとりに合った治療法をご提案しています。
くすみの種類
くすみにはいくつかのタイプがあり、それぞれに異なる原因があります。
- 乾燥くすみ
肌の水分量が不足し、キメが乱れて光をきれいに反射できなくなることで、肌がくすんで見える状態です。
肌表面が白っぽく粉を吹いたようになったり、透明感がなくなったりするのが特徴です。 - 血行不良によるくすみ
冷えや疲れ、睡眠不足、喫煙などが原因で血流が悪くなり、肌の赤みが失われて青白く、あるいは黄ぐすみした印象になります。
特に頬のあたりがどんよりして見える場合は、このタイプの可能性があります。 - メラニンくすみ
紫外線や摩擦の刺激によりメラニンが過剰に生成され、肌表面にとどまってしまうことで、全体的に茶色っぽくくすんだように見える状態です。
肝斑の初期の可能性もありえます。
シミやそばかすが目立つこともあります。 - 角質肥厚によるくすみ
ターンオーバーの乱れで古い角質が剥がれずに蓄積されると、肌表面が厚くなり、くすんで見えるようになります。
ごわつきやざらつきを伴うのもこのタイプです。 - 糖化によるくすみ
加齢や糖質の過剰摂取により、肌のたんぱく質と糖が結びついて「糖化」が起こると、黄色くくすんだように見えることがあります。
肌の弾力や透明感も失われがちです。
それぞれのくすみの治療法
乾燥が原因のくすみには、保湿とバリア機能の強化を目的とした外用薬やエレクトロポレーションでの美容成分導入が有効です。
血行不良によるくすみには、血行を促す成分の導入やレーザー・光治療が効果的です。
メラニンが原因のくすみには、レーザーや光治療、内服・外用による美白成分でのアプローチを行います。
角質肥厚にはピーリング治療が、糖化が疑われる場合は食生活の指導も含めた総合的なケアをご提案します。
当院で行うくすみの治療
内服薬(ビタミンC・トラネキサム酸など)
メラニンの生成を抑え、抗酸化作用により肌全体のトーンを明るく整えます。
肝斑や色素沈着が原因のくすみに有効で、他の施術との併用も効果的とされています。
推奨回数
毎日継続的に内服(医師の指示に従って)
副作用
胃の不快感、まれにアレルギー反応
ダウンタイム
なし
禁忌
肝機能障害のある方、妊娠中・授乳中の方(薬剤による)
外用薬(ハイドロキノン・トレチノインなど)

メラニン生成を抑えたり、ターンオーバーを促したりすることで、色素沈着型のくすみを改善します。
とくに目元や口元など部分的な色ムラへの治療に適していると考えられます。
推奨回数
毎晩もしくは医師の指示に従って使用
副作用
赤み、皮むけ、かゆみ、刺激感
ダウンタイム
部位によっては皮むけなど数日間
禁忌
妊娠中・授乳中の方、敏感肌、アレルギー体質
当院のくすみの治療方針について
くすみの原因は一つではなく、単に肌表面の問題だけでなく、血行や代謝、生活習慣などが複雑に関与しています。
当院では、まず医師が肌診断機器「VISIA」なども活用して丁寧に肌の状態を診察し、原因を明確にした上で、患者様の肌質やライフスタイルに合わせたオーダーメイドの治療プランをご提案いたします。
治療法の選択にあたっては、施術のみならず、スキンケア指導や生活習慣の見直し(睡眠、栄養、禁煙など)も併せて行い、内側からも外側からも肌の改善をサポートします。
慢性的なくすみにお悩みの方も、まずはお気軽にご相談ください。
未承認医薬品等に関するご案内
・未承認医薬品であることの明示
本施術に使用する医薬品は、医薬品医療機器等法上、未承認医薬品です。
・入手経路等の明示
施術に用いる医薬品および機器は、当院医師の判断の元、国内輸入販売代理店を通じて個人輸入手続きを行ったものです。
・国内の承認医薬品等の有無の明示
同一の性能を有する国内承認医薬品・医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報の明示
諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

監修:
新宿駅前IGA皮膚科クリニック 院長 伊賀 那津子
日本皮膚科学会皮膚科専門医・医学博士
京都大学医学部卒業


